前回、生豆の仕入れに失敗しハレノヒ珈琲さんに助けて頂いたお話を書かせていただきましたが、
実はもう一つ、報告しなければいけないことがございました。
なかなか送られてこない生豆に焦った愚かな男が、こちらの会社ならばひょっとしたらもっと早く生豆を送ってくれるのではないかと、藁にも縋る思いで他の会社にも発注をかけたのでございます。
その結果どうなったか。
後から頼んだ生豆が来ることは無く、お店にお豆は無くなり、ハレノヒ珈琲さんに泣きつき焙煎豆の提供を受け、焙煎をしなくてもよい日々というのはこんなにも楽なのかと生豆の存在など忘れていたある日、…届いたのです、生豆が。
二か所から。
同じ日に。
これはどういうことか、
いつもの2倍の生豆が同時に届いたのです。
すまコーヒーには生豆を長期保管しておけるところなどありません。
クーラーすら無いのですから。
このままでは生豆の状態がどんどん悪くなってしまう…
お客様は減っているのに、生豆は2倍⁉
自分の愚かさを恨みました。
あぁ、なんてことをしてしまったのだ。
しかし落ち込んでいても仕方ない。
やれることは一つ。
焙煎豆の販売。
イベントで少しドリップバッグを売り出したことはありました。しかし本格的にやり出す気はなく、ましてや焙煎豆の販売は一度もございません。
しかし、もう猶予はありません。
焙煎豆の販売をするには、そうだ、お豆を入れる袋を購入しなくては。そうだ、今月末にはイベント出店もあるのだからそのテイクアウトカップなどもまとめて発注しよう。
この辺りでなんとなく気づいていたのです。
しかし後戻りなど出来るはずはなかったのです。
夏は売り上げが落ちる。
そしてお店の契約更新もあり更新料がかかる。
その状況で、普段の2倍の生豆の発注でお金がほぼ2倍出る。
焙煎豆を販売するために必要な包材などのお金が出る。
なんてこった…
生豆はあるのに、お金がない!
おろかな男ですなぁ。
どこの誰だ、今年は終わったなど言っていたのは…
というわけで、
長い一年になりそうです。
明日、社長は市民文化センターでイベントがあり、そのロビーでコーヒー、ラミレスカッシュの販売、
そして、コーヒー豆、ドリップバッグの販売をさせていただきます。
コーヒー袋の表面のデザインはTheOldCuriosityShopのダイタさんが考えてくださいました。
裏は相変わらず僕の手書きでごちゃごちゃ書いてあります。
まさか自分がコーヒー豆の販売をすることになるとは。
お誘いがあっても頑なに断ってきたくせに。
どんな方向へ進むのかは分かりませんが、すまコーヒーは新たな展開になりそうです。