今年のすまコーヒーの夏はちょっと違います。
なんと、冷風機なるものを頂くことが出来ました。
ちょっと涼しい風が吹く機械です。
設置して数日ですが、
「これ、涼しいよ。いいねぇ。」
というお言葉は頂いておりません。
状況が状況でして、あまりお客様がいらっしゃらないというのもありますよね。
じゃあ、お前は涼しいと思うのかと言われましても、
冷風機は誰もいないカウンター席に風を送っておりまして、僕のいるカウンター内やお店の奥に風が届くことはなく、
はて、涼しいのだろうか…
ただ機械音だけは聞こえていますので、冷風機は壊れてはいないのでは。
こうして機械音を聞きながら、ずいぶん静かになった街を見ておりますと、
不安は以前よりも感じるようになった気がします。
ワクチンを打ったと喜ぶおじいちゃん達を見て、良かったなぁと思ったのが数週間前なのに。
すまコーヒーは歓楽街にありますので、周辺のお店のドアには赤い張り紙が必ずと言っていいほど貼ってあります。
営業時短のお知らせ。
どの店にもどの店にも赤い張り紙、または時々力のこもった直筆の張り紙。
そしてその紙は雨や風で剥がれないようにと、どのお店もこれでもかときっちりテープで貼りあげている。
得体のしれない感情がそこに込められているようで、
もはやホラー。
ここのところ随分と涼しくなった気がします。